「おい、起きろ。
起きろって、歩夢。」

(ん~…誰だよー。
後もうちょっと寝かせてよー。)
「おかぁしゃん、今日は休みだから、もうちょっと寝かせて―ムニャムニャ・・」

「寝ぼけとんなよ!」
【ドカっ】
私の顔上に何か重いものを乗せられた。
それは、鼻口を塞いでるから、
(・・・・く、苦しいー!!)
と飛び起き、顔上に乗ってるものを掴んで、下ろした。

「はぁはぁはぁ・・・。
ま、枕?」
と、さっき掴んだ枕をキョトンとした顔で見た。
そして、これを乗せたのは、私が思い浮かぶのはただ1人。
「えーいーいーち‼‼!」
と、持ってた枕を私の姿を見て、高笑いをしてる栄一に投げた。

「おっと。」
と、投げた枕を軽々と取られた。

「お前は、ふつーに起こせんのか。
危うく酸欠になるっとこだったがー!」

「いや、普通に起こしても起きなかっただろう。
てか、目覚まし鳴ってるのに、それでも起きないやつが普通の起こし方で起きるとは思わんが。」

「ぷっ。
嘘だーさすがにそれはないわー
・・・・・・・ォゲェー!!もうこんな時間!!
ヤバい!!ヤバい!ヤバいよー!」

「ちょっ、落ち着け。
近所迷惑だ。」

「あ、はーい。
てか、おはよーございまーす。

「おはよー。お嬢様。」

「なんかー嫌だーキモイー。」

「そんな本気で拒絶するなって。
てか、ここどこだ?」

「は?
覚えてないの?」

「全く。
公園出たとこからさっぱり。」

「それって大丈夫なの?
まぁ、それはもう置いといて。
まぁ、ここは私の家だよ。」

「ほぉー、意外に綺麗にしてんだな。」
と、腕を組みながら私の隣に座り、キョロキョロ部屋を物色しだした。

「おい、ここは妹の部屋なんだけど。
てか、私の部屋は栄一が寝てたんでしょうが。
おかげで私がここで寝てたんでしょー。」