そして、時間は過ぎ・・
担任発表になった。

あたしのクラスは2組・・・

(神サマー仏様!
どーか厳しい担任になりませんよーに!
で、男じゃありませんよーに!)
と、私は力強く願った。
「歩夢?
なに願ってんの?」
と、隣にいた奏に聞かれたから、
願いながら。
「男の先生じゃなくて、厳しくない先生にしてもらうよーに願い中」
と答えた。
「それはそうかも(笑)
あたしも願お!」

「・・・・・2組を担任と副担は、前中先生、田中先生です。」

と、1年の学年主任が発表したから、期待を込めて目をゆっくり開けたら…

「げっ!担任・・禿げで副担はデブ・・・・
しかも、二人とも男!」
と、あたしのクラスの前に立ってるのは、
年老いた禿の担任。
腹が妊娠してんのかと思うくらい太った副担。
しかも、男。

(神様、仏様の裏切り者・・・・)
と、ショックを受けた。

「歩夢・・・あれはないよね?
でも、二人とも厳しくなさそうで良かった・・・・ね?」

今の私の頭には、奏の言葉は届かなかった。

この日が、わたしの高校生活の始まりだった。

そして、地獄への入り口だった。