で、なんかおもいついたようにこっちを見た。
そして、手を握ってきた。

(ドキッ…)
私の胸は高鳴った。
「これでいいだろ?
ほら、行くぞ!!」

「はぁ!!ちょっ、質問に答えてよ!」
栄一は私の質問には答えてくれなかった。しばらく歩いて、栄一は教室棟の隣にある校舎の放送室に入った。

そして、入ったら、栄一は手を離した。

「ここなら、ゆっくり話せるだろ。」

「別に放送室じゃなくたっていいじゃん。
どっかの教室でも話せるのに。」

「いや、この事誰にも聞かれたくなかったから。
放送室なら、防音だから、誰にも聞なれないし…鍵だってあるから、2人で話せるしな。」

「で、話って?
こんなとこまで連れてきたんだから、しょうもなかったら、ぶっ飛ばすから(笑)」