ある日の朝。
【ガラガラ・・】
(甘い香り…)
って、教室に入って、鼻につく甘い匂いがした。
お菓子とかじゃなくて・・なんていうか甘い香水を薄めた感じだった。
まぁ、クラスの女子の香水だろうって思って、席に着いた。
そして、席について思ったのは、今日は異様に男子が固まってんなぁー・・。
ってだけ。
まぁ、私のクラスは男子が少ないせいか片隅に固まってたり、一部に集中的に集まるとかあるから、別に気にしない。
でも、今日はちょっと違った。

なんか1つの席を囲みながら、ソワソワしてる感じがあった。

(携帯とかでもいじってんのか?)
と、思った。
まぁ、それくらいしか思いつかなかっただけなんだけど。

けど、朝のSTでそろそろ先生が来る時間、さっきまでソワソワしてた男子が急にドアや窓を開け始め、廊下の窓まで開け始めた。

「どうしたんだろ?男子たち。」
って、私の席に向かいながら歩が、話しかけてきた。

「さぁ?この甘い香りに酔ったとかじゃない?
苦手な子いるらしいし。」
って、私は、読んでた本を畳んでいった。

でも、つい目に着いたのが・・
席に着いてた男子が鞄に何かを隠した。

それも見て、私は歩を近づけて耳元で
「なんか・・あそこに座ってる男子鞄の中に何か隠してたよ?」
って、言った。