駅の近くにある喫茶店。そこで二人は話した。

「なるほど・・・。裏切られた・・・か。」

美波はうつむいた。


「工藤さん・・。裁判することはできませんか?」


「うん・・・。証人がいればいいのだが、蛍ちゃんしかいないだろう?だけど、

家族だからなあ」

「・・・調べてくれませんか?もう一度・・」

「極秘でか・・・?」

「はい!お願いしますっ」


「別にいいが・・・。」


「わたし、蛍を探し出します。明日から、埼玉に行ってみたいです。」


「学校は・・・?」


「退学されました。」



「ふーん。無理はするなよ。なんかあったら連絡しろよ?」

そして、二人は別れた。





「死んじゃだめ・・・。」




そうやって、美波は自分に言い聞かせた。





このとき、美波は思いもしなかった。


これから起こる恐怖を・・・。