「貰うのは申し訳ないけど… 着てみたいかも…。なんて。」 「わぁっ。それすごく嬉しいよ! いつ着る?今着るっ? 今着てみようよ!」 そういうと彼は私の手をぎゅっと 掴み直してはりきって歩き始めた。 「ヒナタくんっ、ちょっと速いっ。」 身長はそんな高いわけじゃないのに いきなり早歩きになるから、 歩幅を合わせるのに精一杯だ。 少し息切れちゃったし…。 まぁ運動不足という説もあるが。 「わぁぁ!ごめんねっ。 ユキちゃんがまた違う浴衣を 着るかと思うとわくわくして…。」