ばーさす★ぼーい


「貰うのは申し訳ないけど…
着てみたいかも…。なんて。」

「わぁっ。それすごく嬉しいよ!
いつ着る?今着るっ?
今着てみようよ!」

そういうと彼は私の手をぎゅっと
掴み直してはりきって歩き始めた。

「ヒナタくんっ、ちょっと速いっ。」

身長はそんな高いわけじゃないのに
いきなり早歩きになるから、
歩幅を合わせるのに精一杯だ。

少し息切れちゃったし…。

まぁ運動不足という説もあるが。


「わぁぁ!ごめんねっ。
ユキちゃんがまた違う浴衣を
着るかと思うとわくわくして…。」