「ねぇ、ちょっと腕離して…?」 私の唇を静かに動かす。 普通に話しちゃうと それだけで彼の唇に 私の唇が当たる気がするから。 ぼーっとする頭で 火照っている体で 慎重に唇だけに神経を注いで。 上を見上げると 彼がじっと見つめている。 体の奥まで見透かされてるみたい。 目がそらせない。 体が熱い。