ばーさす★ぼーい


「ねぇ、ちょっと腕離して…?」

私の唇を静かに動かす。

普通に話しちゃうと
それだけで彼の唇に
私の唇が当たる気がするから。


ぼーっとする頭で
火照っている体で
慎重に唇だけに神経を注いで。


上を見上げると
彼がじっと見つめている。


体の奥まで見透かされてるみたい。

目がそらせない。

体が熱い。