「せっかく浴衣着て、 髪もお洒落してかわいいし、 まだお祭やってるし、 帰るなんて勿体ないから」 「一緒に楽しも~っ」 彼がまた優しく笑った。 フワフワした赤みがかった髪に ちょうちんの光が重なる。 綺麗で目が奪われる。 「ねぇね!名前は?」