ねえ。【短】

瑠伊もぎこちなくうなずいた。



そして、上目遣いでわたしを見る。




ああ、やめて。


胸が騒がしくなるから。


その顔でそれはやめて。



わたしは顔が赤くなっていないか心配になった。




「あの……突然なんだけど…」



唐突に、瑠伊はそう呟く。



「な、なんですか…?」


未だにぎこちなさは残っていたけれど。




すると瑠伊は、決心したような顔をして、

少し困ったように笑いながら、こう言った。