「ゆ…か…?」



裕架。わたしのネットでの名前。




わたしはパッと、顔を上げた。



そこにいたのは、グレーのパーカーの上に赤いチェックのシャツを羽織り、

黒いリュックを背負い、腕にはさりげなく金属っぽいブレスレットをした、


驚くほど顔が整った……いわゆる、イケメンの類いの男子だった。




だがわたしは思わず、自分の目を疑った。




「あれ………相馬 蒼維…?」






だってその人は……───



同じクラスの男子、

柚原 瑠伊だったから───