〉はぁぁ~。入学式とかダリィ…。
「はよ!」
「ん?──あぁ、はよ」
「相変わらず元気ねぇなぁ~」
 だってダリィだろ…。
「ソラは噂聞いた?……その様子じゃしらねぇ な?学年主席の子、超・絶・美人らしい!」
 まぁ、誰かしら付き合うだろ。
「けどその子すんごい男嫌いらしい」
 ……関わらねー方がいいな。
「つーことで、期待してるぜ?」
 ……何を?───と、聞きたいが止めとく。
「………頼むからなんかいえ」
「あー、ハイハイ」
「相変わらずひっで」
 なんとでもいいやがれ。とにかく俺は──、



「寝る。サボるからテキトーにごまかせ」


 
「は?!マジカヨ。貸しな。」

 保健室っと……。





〉ねむい。しかも頭痛い。
「大丈夫?顔色悪いよ?てか話聞いてなかった でしょ」
「………ごめん」
「しょうがないなぁ。ま、ちょっと休んどいた 方がいいよ?先生には言っとくから」
「うん。で、話って?」
「はぁぁ。やっぱ聞いてなかったか。あのね、
 桐崎ソラっていう人、ちょーがつくほどモテ るんだって。カンペキって、同中の子が…」
 やっぱり顔がひろいな、ナギサは。
「で、その人、コハクと同じで無口でめんどく さがりで、異性ギライなんだって」
 絶対うまくやってけないと思う。
「ちょっとはしゃべんない?」
「……ん」

「入学式終わったら迎えにくるから」
 小さく頷く。
「じゃーねー」
 バイバイと手をふり去っていく親友。
「あ」
 保健室ってどこにあるの?





〉「あ」
 「何?ソラがそーゆーこというのはものすご