「…馬鹿。あなたの母親だからよ」 泣きながら、お母さんはそう言った。 「歩美!!」 しばらく経って、病室に皐月たちが来た。 「良かった…」 ふたりも、やっぱりそう言った。 何が良かったんだろう? 私は、死んでも良かったのに。 「アユ、2カ月も眠ってたんだよ?」 えっ……そんなに?