「やっぱり心配になって、学校サボって来た」 「…シィ……」 「皐月もいるんだぜ」 シィが後ろを向くと、お母さんを支えている皐月がいた。 「お前何してんだよ」 って、皐月に言われた。 「大丈夫だった?」 シィは私にそう聞いた。 手には、生温かい感触が残っていた。