トキモライ




「たまに、歩美のことは見に来るから」

…大スキ、だった。
この家族が。

いつも笑ってて、仲良しで。
近所でも有名だったのに。



何より、お母さんが……大スキだった。
優しくて、綺麗で、自慢のお母さんだった。



「あっ、幸也の骨は半分もらって行くね」

お母さんが、崩れていく。