東京のキミへ。



もう行くん?



「え?からあげくん?無理やわ俺20円しかない」


そしたら電話切って、



「もういかな」

「そうかー」



もう少し話していたいなんて

電車の時間は厳しくて。





「じゃあな」








後から、そういえば聞けなかったなって後悔したのと



これで終わってしまったような気がした。

私ばかりくるのを待つのはずうずうしいかもしれないけど



どう考えてもあなたに会いにいくには不可能で。





大阪に戻ってくるって言わなかったから、
もう来る気はなくて


満足したのかな。





会いたいって思った。


きっとこれは俗にいう恋だ。