深紅に染めて(仮)



「ここまで来れば、大丈〜夫♪」


バイクを止めて、振り向いた彼女を顔その時初めて見た。


「あっあたし!?」


「…ホントにそっくりだね〜」


…彼女はあたしと同じ顔だ。


いつも鏡で見るあたしの顔が、目の前にいる。


でも彼女の方が美人かな?


でもホントにそっくり。


あたしと彼女の決定的な違いは…


彼女の口元の痛々しく開いたピアス。