ホットココアの味が、口に残ってる。 好きなんだ、ココア。 ふーっと軽く息を吐いて、口を開いた。 「あたしらの関係は、姉妹って言うか双子なんだ。 一卵性双生児。 訳あって一緒に暮らして育つ事はできなかったんだけど…」 「…どんな訳?」 ここまでは、予想していたのか名月の表情は変わらなかった。 「あたしらのお母さんはね、昔不倫してたの。 高校時代の同級生だった人とね」