結局何が何のかわからないまま、家まで送ってもらった。
紅葉に家までの道案内なんてしてないのに、紅葉はあたしの家の場所を知っていた。
家の前でバイクから降ろしてもらった。
あたしをバイクから降ろすと紅葉は直ぐにバイクのエンジンをかけた。
「ねえ!!紅葉!
あの…メアド…教えてよ」
何でか呼び止めていて、何を言おうか迷ったからメアドを聞いてみた。
「あぁ、うん。
まってね〜」
ん〜と言いながらポケットをゴソゴソと探っている紅葉。
「…ケータイが、携帯されてないみた〜い」
「ならあたしのメアドメモる。ちょっとまって」
手帳にメアドとケー番を書いて渡した。

