今日は学校祭当日。
 
 
 
「…ついにこの日が来たか。」
 
 
俺はため息をつきながら登校した。
 
 
 
ガラッ…
 
 
 
「今日は一日盛り上がっていくぞぉー!」
 
 
「おー!」
 
 
…教室に着くなり、いきなりすごい声が耳に入ってきた。
 
 
 
「早く是奇も入れよっ!」
 
 
 
俺に向かって手招きをしていた。
 
 
気付けばクラスメイト全員が円陣を組んでいた。
 
めずらしく華音もクラスの輪に入っている。
 
 
 
「…今行く。」
 
 
俺は円陣に入った。
 
 
「今日の学校祭はクラス全員で成功させるぞっ!」
 
 
隣の奴がそう大声で叫んだ後に、クラス全員が続いて言う。
 
 
 
「成功させるぞぉー!」