「ちなみに俺は……?」
 
 
俺は顔をひきつりながら聞いた。
 
 
「当たり前メイド!」
 
 
 
「はは……。」
 
 
予想はしていたけど、何で俺がメイドなんだよ…!
 
 
 
「…冷静に考えて、あんな男子がメイドやっても客が逃げちゃうでしょ?」
 
 
チラッと右を見た。
 
 
俺は視線をやった先を見つめた。
 
 
 
そこには、明らかに身長のわりには体重が重そうな男が数人。
 
 
 
「それもそうだな…。」
 
 
 
「でも神倉君なら似合うから、大丈夫だよ!」
 
 
…そっちの方が大丈夫じゃねぇ!
 
 
男でメイド服なんか似合っても、嬉しくもなんともねぇ…!
 
 
 
 
 
そんなこんなで順調(?)に準備は進んだ。