「はい…もう良いよ。」
 
 
そう言うと、俺の掴まれていた腕は離された。
 
 
「…スリーサイズなんか測ってどうするんだ?」
 
 
 
「決まってるでしょ?メイド服を作るの!」
 
 
 
メイド服を作る…って……。
 
 
そこまで頑張ってくれなくても良いんだけど…。
 
 
むしろ頑張らないでほしい。
 
 
 
「…そんな金あるのか?」
 
 
クラスの男全員のメイド服を作ったら、費用がすごいはずだ…。
 
 
「それなら大丈夫!私の家布屋だし、男子全員分のメイド服作らないし。」
 
 
 
…は!?
 
 
今何て言った!?
 
 
 
「男子全員でメイドやるんじゃないのか!?」
 
 
俺は大声で聞いた。
 
 
「うん、男子の半分くらいの人しかやらないよ。」