Blue sky ~ 記憶 ~

俺は眠さに耐え、授業を最後まで受けた。
 
 
そしてもう下校する時間だ。
 
 
 
「……ふあぁぁー。」
 
 
俺は大きな口を開け、あくびをした。
 
 
…丘に着いたら昼寝でもするかな。
 
 
 
そんなことを考えながら丘へと向かった。
 
 
 
 
 
「………あ。」
 
 
 
予想はしていたものの、丘の上には少女が一人。
 
 
けど、今日はいつもとは違った。
 
 
いつもの場所に立っては居ず、いつもの場所に寝そべっていた。
 
 
 
「…何してるんだ?」
 
 
 
「…………。」
 
 
 
「おーい、華音。」
 
 
 
「…………。」
 
 
返事が返ってこない。
 
 
「おい華音、どうしたんだよ?」
 
 
 
俺は華音の顔を覗きこんだ。