Blue sky ~ 記憶 ~

「…眠い……。」
 
 
目が半開きの状態で俺は呟いた。
 
 
「是奇、それは俺もだ……でも、あと一時間で今日の授業は終わりだ!」
 
 
 
「…あと一時間もやらないとないのかよ。」
 
 
 
俺はため息をついた。
 
 
 
「何事もポジティブに行こうぜ!?」
 
 
 
「嫌だ…。」
 
 
俺はやる気のなさそうに言った。
 
 
「……それより是奇、今日暇だったら遊ぼうぜ!」
 
 
 
「あー、ごめん。今日は無理。」
 
 
 
「なーんだ。」
 
 
 
今日はあの丘へ行こうと考えていた。
 
 
それに、今は遊ぶとかそんな気分じゃない。
 
 
 
どこか静かな場所で一人になりたい。
 
 
そんな気分だ。