「悠悟は死ななくてすんだ……。
 
何もかも全て俺のせいだ…。」
 
 
 
「そんなに自分を責めるな…。」
 
 
華音が俺を慰めるように言う。
 
 
「…俺は無力だ……。」
 
 
 
 
 
 
 
 
「…それに……今日が、悠悟の命日なんだ。」
 
 
 
「何だと…?
ならこんなところに、居る場合じゃないだろ!」
 
 
 
華音が怒鳴る。
 
 
 
「だからこそ……ここに居るんだ。」
 
 
 
「……どういう意味だ!」
 
 
 
「もう……あの日のことは思い出したくない。
 
出来るなら…
なかったことになれば良い……!」
 
 
俺は涙混じりの声で叫ぶ。
 
 
 
「あの日も…今日みたいな青空だった……。」
 
 
俺は空を見上げながら言った。