丘の上には見覚えのある少女が一人。
 
 
 
「…何やってんだよ。」
 
 
俺は呆れながらも、少し怒った様に言った。
 
 
 
「……ごめん。」
 
 
…え……!?
 
まさか華音が、謝るとは思わなかった。
 
 
 
「…何で勝手に祭りから居なくなったんだ?」
 
 
 
 
 
 
 
「……昔のクラスメイトに…。
……親友に会った。」
 
 
 
「親友…!?」
 
 
 
まさか華音に親友が居たとは…。
 
 
今の華音からは想像ができない。
 
 
 
「だから……この場所に逃げてきた…。」
 
 
 
華音はうつ向いた。
 
 
 
「逃げてきたって……何で?」
 
 
 
「……また、傷つけてしまうから…。」
 
 
 
「また……?」