次の日の朝、俺はいつも通り目覚めた。
 
 
「…あー、遅刻する。」
 
 
嫌々ながらも、俺はベッドを立ち上がりドアに向かった。
 
 
 
「………あれ…?」
 
 
…今、俺立って歩いたよな?
 
 
…え!?
 
 
「えぇぇぇ!?」
 
 
俺はその場で大きな声で叫んだ。
 
 
 
何で治ってるんだよ…。
 
 
いや、治って良かったんだけどさ。
 
 
 
どういうことだよ…。
 
 
もしかして、最初からあんな物語は関係なかった…とか?
 
 
 
…でも、そんなわけないよな。
 
 
 
じゃあ何で俺の足は治ってるんだ…。
 
 
 
もし、華音のあざが関係していたとしたら…
 
今日の俺の状態は悪化しているはずだ。
 
 
 
そう俺が考えるのには、ちゃんとした根拠があるからだ。