次の日の朝、俺はいつも通り目を覚ました。
 
 
 
「………っ!」
 
 
…足が痛い。
 
 
昨日の体育で筋肉痛になったか。
 
 
 
「はぁ…体育で筋肉痛とか……運動不足だな、俺。」
 
 
 
俺は足が痛いのを我慢して、学校へ行った。
 
 
 
 
 
「是奇ー、なんか顔死んでるぞー?」
 
 
席に着くなり、俺の席の前の奴がそう話しかけてきた。
 
 
 
「あぁ、昨日の体育で筋肉痛なんだ。」
 
 
 
「筋肉痛?ちゃんと頻繁に運動しろよー。」
 
 
子供みたいに笑いながら、そいつは言った。
 
 
「だなー、体育で筋肉痛なんてもうごめんだ。」
 
 
 
…明日になれば少しはよくなってるよな。
 
 
 
その日は一日、筋肉痛と闘いながら過ごした。