「…そろそろ戻るかな。」
 
 
 
空を見ると、もう夕日が出かかっていた。
 
 
結局、俺は何もすることなく川を後にした。
 
 
 
……明日なんだよな。
 
 
ばあちゃん達にまた当分、会えなくなると思うと寂しい気もする。
 
 
 
「…まだまだ子供だな、俺。」
 
 
 
そんなことを呟きながら、俺は家へと帰った。
 
 
帰るついでに、おばちゃんの居る駄菓子屋に寄って、おばちゃんに最後に挨拶をした。
 
 
 
 
 
そんな感じで、俺のこの町での最後の日が終わった。
 
 
 
…一週間って長いようですごく短いんだな。
 
 
俺は改めて、時間の過ぎる早さを知った気がする。