愛する少年を失い、少女は毎日涙を流していました。
 
 
そんな涙とは裏腹に、空は青く輝いています。
 
 
 
思えば、少年と出逢った日も、少年を失った日もいつだって青空でした。
 
 
 
 
 
少女の傷は癒えないまま、ただ時間だけが過ぎ去っていきました。
 
 
時間が過ぎても、少女の少年へ対する愛は変わりません。
 
 
 
そして今日もまた、二度とは戻らない少年を待っているのです。
 
 
 
 
あの丘の上で…
 
 
 
あの青く輝く空の下で。