「ふっ……でも甘く見ない方が身のためね。」
 
 
高橋が軽く笑った。
 
 
「話はそれだけだ。無駄な時間をつかわせて悪かったな。」
 
 
 
「じゃあ、私は学校祭に戻るとするわ。」
 
 
高橋はそう言うと、俺の前から去って行った。
 
 
 
…今日はなんか疲れたな。
 
 
でも、華音の右手のあざの謎が少しだけ解けた気がする。
 
 
 
とは言っても、まだまだ謎は多い。
 
 
「ふぅ……。」