Blue sky ~ 記憶 ~

俺の聞きたいことは、ただ一つ。
 
 
高橋にも、不幸なことが起きたかどうかだ。
 
 
 
「私に何を聞きたいの?」
 
 
 
「いや、ここではちょっと……静かな場所に行かないか?」
 
 
辺りには学校祭ということもあり、人がたくさんいる。
 
 
「しょうがない、さっさと話済ませてよ。」
 
 
 
 
 
俺達は学校の外の、人目につかないところに行った。
 
 
 
「華音のことで聞きたいんだけど。」
 
 
高橋の顔つきが変わった。
 
 
「……何?」
 
 
 
「高橋は華音と親友だった時、自分に不幸なことが起きたか?」
 
 
 
「…数えきれない程あったわ。最初は些細なことだったけど。」