Blue sky ~ 記憶 ~

華音に関わると不幸になるって言ってたよな…。
 
 
でもそれじゃあ、つじつまが合わない。
 
 
 
藤永には何も、不幸なことは起きていない。
 
 
…って、それは俺もか。
 
 
 
それともこれから不幸が訪れるのか?
 
 
…今はあまり深く考えないでおこう。
 
 
 
そう自分の中で結論を出した。
 
 
 
「こんなところで何をしている、神倉。」
 
 
いきなり華音が声をかけてきた。
 
 
「適当に学校中をぐるぐる回ってたところだ。華音達はあれか、デート?」
 
 
俺は少しからかってみた。
 
 
「デ…デートなんかじゃないよっ!」
 
 
答えたのは藤永だった。
 
藤永は顔を真っ赤にして言った。