Blue sky ~ 記憶 ~

「自分は人を不幸にすることは出来ても、幸せにすることは出来ない。
 
 
ロズは分かっていました。
 
少年と一緒に居れないことを……」
 
 
ガチャッ!
 
 
いきなり、放送室のドアが開いた。
 
 
「柚っ!」
 
 
 
「ママッ!」
 
 
柚はそう叫び、お母さんのところに走って行った。
 
 
「ありがとうございます…柚の面倒を見ていただいて…。」
 
 
俺に向かって頭を下げた。
 
 
「いや、俺は礼を言われる程のことはしてないっス。」
 
 
 
…それよりも……
 
さっきの話の続きが気になる…。
 
 
 
「ありがとう!是奇お兄ちゃん!」
 
 
 
「あぁ、良かったな。お母さんが見つかって。」