Blue sky ~ 記憶 ~

「…えっ、何なの?メイドさんがお客と喧嘩してるわよ。」
 
「メイドがキレた…。」
 
「何があったんだ…?」
 
 
 
辺りの冷ややかな視線が、俺に向けられた。
 
 
 
「…ひどいよ……何なんだ、このメイド喫茶は!」
 
 
俺に告ってきた男が、大声で言った。
 
 
 
「申し訳ございませんでしたっ!」
 
 
いきなり、クラスの男が頭を下げた。
 
 
こいつ…
メイド喫茶の責任者かよ…!
 
 
「是奇、ちょっと来い。」
 
 
え…
 
まさか説教…とかじゃないよな!?
 
 
 
「是奇、もうメイドやらなくて良いよ。学校祭楽しんでおいで。」
 
 
これって、いわゆるクビってやつか…!?
 
 
「じゃ、遠慮しないで学校祭楽しんでくるか。」