「千年前って写真とかあった?」
そんな剛の言葉に、マクバードはキョトンとしている。
「ハッ!? ご、ごめん。時間なんて関係ないよね」
恥ずかしいことを言ってしまった。
そうだ、神様なら時間とか自由に出来るんじゃないか。
「それは普通の神族だけだ。私たちは時間を自由には操作出来ない」
「えっなんで?」
返ってきた意外な言葉に、剛は心なしか声がうわずった。
「どう言えば理解してもらえるのか。唯一無二とでも言うか。あらゆる世界において、その存在は唯(ただ)1つなのだよ」
「へ……普通そうなんじゃ?」
「あ~、つまりだな。他の神族の場合はだね、今そこに自分がいたとしても、別の世界にも存在しているのだ。わかるかね?」
「いまいち……」