「今日は、ありがと、また明日ね。」

「ああ、また明日。」

私は、満面の笑みで手を振った。
手を左右に。

私は、家まで走った。

「ーーただいま」

私は、部屋に駆けた。

部屋に戻り引っ越しの準備をした。

後悔はしたくないけど、覚悟を決めた。

私は、指輪を見つめて呟いた。

ーーありがとう

と。

本当は、離れたくないし、喚きたかっ
た。でも、それじゃあ変われないと思った。