「えっーと、ですね、まずは、
好きだ、かずの事が。だから!泣かずに無理して笑っているかずを見ると苦しくなる。だから、今みたいに素直になって?で、突然なんですけど・・・。」

と言い、かずを抱き締める力を弱めて見つめ合う形にした。

最後の勇気を出して、言った。

「これ受け取って下さい。」

この一言だけなのに、心臓が飛び跳ねそうだった。俺は、かずに指輪を見せた。

でも、かずは、素直に笑っている。

「はい、下さい。」

「これは、婚約指輪にしといて?毎日指に付けるのが無理だったら、はいこれ。」

と言って、一応、右手の薬指に指輪をはめてから、渡した物は、ネックレスを渡した。指輪を飾るようのやつだ。

「ありがとう、毎日持ち歩くね♪」

かずは、嬉しそうだった。

「じゃあ、次は、私から」

と言って、かずは、俺の頬っぺにキスした。

「あ、あ、ありがとうな。」

俺たちは、時間がギリギリなので帰る事にした。

自転車に乗っている時かずは、俺を抱き締めていた。

たーくんは最後に言った。

『思いが届く距離にいて』

と、凄く小さな声で聞こえた。