ーーたーくんは、必死に自転車をこい
だ。行き着いた場所は、公園だった。

他の人からみたらどうでも良いような場所。けど、私はこの場所に来て涙が流れそうだった。

でも、私は笑顔でいた。

大切な人に泣いて欲しくないから。

そんな事を考えていると、たーくんに手を引かれて、小さな頃よくお飯事をしていたベンチに着いた。

着いた時に、たーくんに抱き締められ
た。

「泣いて良いんだよ。泣いたまま聞いて?俺の話。」

「泣いていいの?」

「ああ、今からさらに泣けるかもな。俺の話で。」

なんて、たーくんは、ナルシストみたいな事を言い出した。