ーー車に揺られて外を見る。
私は、悲しい気持ちで溢れていた。
これで引っ越すのは、三回目。

ーー最初は、私が年長の時。私は、不安で一杯だった事を憶えている。

二回目は、小学校へ入学してから直ぐだった。家の用事でばあちゃん家に私だけ預けられた。
不安とかそう言うのは感じなかった。

私が泣いたら、わめいたら、みんな困ってしまうから。

三回目の引っ越しが決まった時。

昨日のことだった。

私は、中学一年生だった。初めて親に反発した。親は、私が反発したのが初めてだったから、困っていた。

引っ越すのは、嫌だけどしょうがない。

ーー私が反発した理由。

引っ越すのは、明日と言われた。

ただ、それだけ・・・。親にとって、私は、我儘を言っているようにしか思われて無かった見たいだった。

私は、覚悟を決めて引っ越しの準備をした。

準備をしている時アルバムを見つけた。

私とあの子が映っている写真が・・・。

私は、写真を見ていたら目に涙が溜まったのが分かった。

あの子との約束を思い出してしまって・・・、どうしようも無かった。

・・・あの子との約束・・・か・・・