私は、彼女が言うように荷台の上に乗った。

いわゆる二人乗りと言う事だ。

「一葉ちゃん、自転車持ってる?」

そう言えば、前までたーくんと二人乗りで通ってたから・・・。

「持ってないです。」

「私の家から中学校は、自転車で五十分位なんだ。雨の日は、一時間ちょっとかかるんだ。一葉ちゃんの家って私の家の隣に新しく建った場所だよね?」

「はい、そんなに遠いんですか?」

私は自転車が無く悩んでいると紗羅さんがこう言った。

「自転車を買うまで私が送ってくよ。
同じ中学だし。ね?」

「はい、お願いします。」

私は、言葉に甘えて頼んだ。

「うん、じゃあ明日から通うよね?」

「はい、明日からです。」

「うちの学校変わってて、9時半までに登校すればいいんだ。」

9時半って相当余裕があるじゃん!と私は叫びそうになった。

「だから、明日は、8時に私の家の前に集合ね。」

私達は、一応中学校まで案内してもらいそのまま帰る事にした。

私は、家に帰るとたーくんに連絡した。