今日私は死にました




「自傷行為は?してるの?」



「リスカはしていないけど……無性に髪の毛を抜きたくなる時がある。」



「それでも自傷行為よりマシだね。」



部分ハゲもけっこう嫌だけどねとお互い軽く笑って彼は付け加えるかのように話す。




「自傷行為は嫌いだな。している奴らの言い分としては【生きている証】って言うけど、僕らにしたら自分を傷つけているただの【証拠】なんだよね。



可哀想なアピールでしか見られないし、必ず痕にも残る。
手首に腕、足、胸。私こんなに可哀想なのって言われてる気がして気持ち悪い。」



「私が全身傷だらけならカッターを出してわざとに君の前で切ってやりたくなる内容ね。」




「それをしたら僕は帰るだけだよ?じゃあまた今度ねって笑って手を振るだけの話。」




「雅巳君は……優しくないのね。」



「優しいって……何?自分に得のある行為をされたら優しいと思うだけの感覚でしょ?さっきみたいにお茶を奢っただけで優しいなら皆天国に逝けるね。」



22歳の発言には思えない。



貴方は、










今までどうやって生きてきたの?