今日私は死にました




「座りなよ。それとも何か食べる?」



パソコンの画面と私の顔をいったりきたりと視線を動かす彼。



顔の第一印象の例えは難しい。



特別整った顔をしているわけでもないが、不細工でもない。
鼻は小ぶりで目も大きいわけでもないし、唇は私の好きな形だなと思う程度。



とにかく色の白い人。



彼の何が一番目立つといったらこの部分だろうな。



「お腹は空いてない。」



「飲み物は?僕またチョコシェイク買ってくるけどルイは?手元にあったら飲むでしょ?」



「……じゃあお茶で。」



「了解、待ってて。」




飲み物を買いに彼が席を立って私の横を通りすぎる。
意外と背は高いな、ほのかに香る香水の匂い、この匂いなんだっけ?



会ってソワソワするだろうなと思っていたけど、口には出さないが可もなく不可もなくな雅巳君の顔の作りに落ち着いた自分がいる。



上着を脱ぎ座っていた椅子にかけた。