「起きて、朝だよ。」


「ん………。」




反応はしていても目を開けない優ちゃんを朝6時に起こすのが毎日の日課。
熔接の仕事をしている優ちゃんは、現場の移動の為に朝が早い。




「………ルイ、珈琲入れて。」



「もういれてますけど?早く顔洗って歯磨く!」



「さすが未来の嫁。んっ……。」



ベットで大きく伸びをして、寝癖がついた頭にまだ完全に開いていない瞼。
優ちゃんが顔を洗ってる間にお揃いの白いマグカップに熱い珈琲を入れる。



「あ~うま。」



「そんな苦いのよく飲めるね。」



「ルイはお子ちゃまだからね。ブラックが一番珈琲の味がして美味いんだよ。」




クリープを入れてシュガーまで入れて珈琲を飲む私にはその味の良さが全くわからない。




「まぁ、でもルイが入れたから美味いのもあるけどね。朝から優しい~、俺。」








朝から愛しい優ちゃん。