して欲しいことはしてきたつもりだ。



彼の負担にならないようにしてきたはず、



支え合い、励まし合い、愛し愛され。














いつからか、彼と触れ合うことが少なくなっていたね。



遠ざかるあの香水の匂い。



そんなに離れていたら、感じられないよ?



もっと傍に来てよ……?寂しいよ……?






きっとこの時は、この先遭遇する絶望の予感なんて全く感じていなかったのかもしれない。


ううん、


予感というより、その感情ですら無縁だと思って生きてきたね。