「ルイ、お腹空いたぁ。」



「僕も僕も!!」



「あーうぅっ!!」









我が家はたまに子供が三人になる時がある。昔雅巳君が甘えたい時はお母さんになってと言っていた。



その時私はお手本を知らない母親という存在を、彼を無償の愛で包み込むことにしている。









パニック発作は落ち着いてきているが、たまに来る見えない不安感に襲われることはまだ消えない。この幸せは夢で、この幸せは偽りだと思ってしまう。



だけど、ルイの優しい瞳。



その白い肌で抱き締められると、私は彼が嫌がる薬を飲まなくても平気なのだ。



彼はあれからずっと、私の安定剤。