「本当はね、ルイのその真っ直ぐな愛情に惹かれていたんだ。こんな人に愛されたら幸せだろうなって。逢いたいと思ったのなんて初めてで動揺したよ。会いに行く度にルイがいつも倒れてるから毎回僕の方が死ぬかと思った。」



「私はあのご飯屋さんの方がビックリしたよ。」




「フフっ。あれは本当にビックリしたね。」









雅巳君の家のお風呂の中で彼に寄りかかる私の髪を撫で、ぬるま湯のお湯に浸かりながら会話する。





「ねぇルイ、僕の家にずっといてね。我儘言って良いなら僕の帰りをご飯を作って待ってて欲しい。憧れてたんだ。おかえりって言って出迎えてくれるの。」



「雅巳君はマザコンだからねぇ。」



「お母さん兼奥さんみたいな人にルイがなってくれたら二重の愛され方出来てお得だよ?」



「お母さんのオッパイ吸うわけ?」



「下品な例えだなぁ。その時は一人の愛する人の身体だって思ってルイを愛でるよ。だけど甘えたくなる時はお母さんになって欲しいな。僕は、一心ブレない頼りになる父親兼旦那になるから。」



「……ねぇさっきから結婚してることになってない?」











後ろにいる雅巳君の顔に腕を回し、彼の顔と自分の顔をくっつけさせて、軽くキスをする。





「当たり前だよ?人を愛するって決めたんなら人生貰うくらい思わなきゃ。」



「ごう慢ね~。」



「ルイのこれからはもう僕のモノだよ?」



「じゃあ私も雅巳君の人生貰って良いわけ?」









雅巳君はまた私にキスをして、









「約束したよ。生まれ変わったらルイと一緒にいるって。前世の僕はルイの約束を果たせなかったけど、今の僕はルイと一緒にいる為に生きているんだ。」