「僕が九歳の頃かな。何番目の父親だか彼氏だかわからない男が母さんによく暴力をふってて。勿論僕にもね。母さん、ノイローゼ気味になってさ。」
「…………うぅぅ…………。」
「今のルイみたいにいっつも薬飲んでは落ちたり上がったり。飴玉みたいにガリガリ噛んではアルコールで流し込んでたよ。訳わかんないこと叫んだり、たまに失禁したりで。それを僕が処理をするんだ。
母さんの尿や便を九歳の僕が片付けるんだ。汚いし臭いし気持ち悪いし。」
「………………うぅぅ……。」
「男が借金残してとんずらこいた時から母さんは死にたいが口癖だったよ。母さんの目の前はいつも薬か包丁。
笑ったり泣いたり、僕に八つ当たりしたり。」
『今のこの世の中腐ってるわよね?雅巳~。お母さん疲れちゃったな~。』
『………………………。』
『どうして雅巳を産んじゃったのかな~?ね~雅巳~。』
『………………お母さん。』
『大丈夫よ~雅巳~。お母さんがちゃ~んと雅巳を殺してあげるからね~。良い子ね~。』
首を絞める雅巳君の手が更にキツくなって、だんだんと意識が遠くなっていく。



