「あの家は?引き払ったの?」
「優ちゃんが本当に解約したみたいで。だからモノも引き取ってもらったり破棄してもらったりで今の私の全てはこれだけ。」
ソファの下に置いてもらったバックを雅巳君に見せる。
「何処までも小さな男だね。そんな男に生涯を捧げようと思ったルイにも笑えるけど。」
「そんな私の終止符を打ってもらいにきたのよ
。」
「…………約束の日が来たってわけだ。」
雅巳君は持っていたグラスをグイッと飲み干してまたハイボールを作りにキッチンに向かい、寝ていたモモちゃんはまた雅巳君の後をついて歩く。
本当に可愛いな、この子。
雅巳君がメロメロになるのもわかる気がする。
「………僕ね。ルイみたいな愛で生きてく人なんて信用出来ないね。どうせいつかは終わるクセに、何の根拠に愛だの恋だの言えるのかわからない。」



