『ねぇ雅巳今日は何時に終わるの?』
『ん?それは僕じゃなくて残ってる客に聞かないとわからないな。絵里さんが一日の目標額を払ってくれたら直ぐに店は閉められるけど。』
『あら簡単なのね。いくら?』
『せいぜい20万でも使えば直ぐだよ。』
『安いのね?任せてよ。』
『勿論20万分飲んでもらうよ。アルコールが減ってないのに売上だけあるなんてオーナーにどやされちゃうから。』
『私お酒は強いから大丈夫よ。その代わり看病してね。』
『さすが絵里さん、頼もしいね。』
「20万分のウォッカとバーボンをロックで飲ませてやったらようやく潰れてさっさとタクシーで追い出したよ。」
「頭良いのね。」
「頭は良くないよ、悪知恵は豊富かもしれないけど。ただ口だけかと思ったら本当に強いんだもん。面倒だからボトルごと飲ませてやれば良かった。」
雅巳君はウィスキーを炭酸で割りレモンを絞ったハイボールで氷を泳がせながら話す。
そういえば彼が飲む姿は初めて見る。



