時間が容赦なく経過して、携帯と店内のにらめっこを繰り返す。
待つのは構わない、だって必ず来るとわかっているから。
時間はもう0時をとっくに過ぎてプラス一時間経っている。
さすがに足が痛いし、必要最低限入っているバックを持つ手が重い。
さすがに朝帰りを考えると漫喫にいた方が身体も休めるし、暇潰しにもなるかもしれないと漫喫に向かう、と。
お尻に入れてある携帯がブルブル震えているのに気付き、慌ててバックを下ろして携帯を見ると、
待ち望んでいた名前が表示されていた。
着信中
雅巳君
喉を整えて、何日かぶりに話すと思うと身体の疲労が一気に飛ぶ。
「……もしもし?雅巳君?」
「ルイ?ごめんね待たせて。今何処?」
「え……と、書かれた住所の近くの24時間営業のお店がいっぱいあるところ。私は大丈夫だから。」
「そかそか。今日は店を早くに閉めて直ぐに向かうから。待ってて。」
「………え?でも……。」
あの女性は?と聞きたかったが、途中で言うのを止めたが
「ルイがいるのにどうしてあんな下品な女と居なきゃいけないの?その気の使い方はいかにも我慢してますって感じで嫌いだからもう言わないで。」
「…………はい。」
「10分経ったら本屋の入り口に立ってて。」
はいと返事をする前に電話を切られてしまったが、やっぱり待つことは苦じゃない。
こうしてきちんと迎えに来てくれるから。



